「あなたのそのお薬、偽薬ではありませんよね？」
プラセボ効果という言葉を聞いたことがありますか？
プラセボとは「偽薬」のことです。
頭痛などの症状を抱える人に対して、医師が砂糖やデンプンを固めてつくった錠剤を本物の薬と偽って処方すると、なんと半数くらいの人が治ってしまうというのです。
人間の体は本当に不思議なもので、薬を飲んだという安心感から「治った」と感じるのです。
もちろん、プラセボ効果を狙って医師が偽薬を処方することはありませんが、
わたしたちの気持ちがどのように影響するかを示す良い例と言えます。
日本で現在販売されている健康食品やサプリメントの中には、
実質的にほとんど効果が期待できないものもたくさんあります。
それでも健康食品産業が成長し続けている背景には、効果を測定しにくいということがあります。
実際のところ、何らかの健康食品を毎日使用している人に対して行なわれたアンケートでは、
「なんとなく効いているような気がする」とか、
「効いているかどうかよくわからないが、やめてしまうと悪くなりそうで不安」という声があります。
これがプラセボ効果にあたるというわけではないとしても、
すべてのサプリメントや健康食品に一定の効果を期待することはできません。
自分自身の症状に合った、本当に効果のあるものを選んでください。
