ピタリと合えば症状を根本的に改善できます
西洋医学ではニキビ・大人ニキビを皮膚病として扱いますが、
東洋医学では体の内側に問題があるという発想になります。
そのため、漢方医学で大人ニキビを考えるとき、症状そのものというより、
その人の体・心・性格なども含めて総合的に診断します。
なぜそのような症状が出ているのかという点を診断しますが、病態の根本を改善することに努めます。
つまり、漢方なら症状を根本的に改善できるのです。
漢方薬は副作用がほとんどなく、
西洋医学で処方される薬よりも安心して使うことができるという点で注目を集めています。
しかし、漢方薬が効果を表わすための大前提は「ピタリと合う処方を見つける」ことです。
漢方というのは本来、個々の体質や症状に適した処方をするオーダーメイドの治療です。
大人ニキビの治療法として漢方を選択する場合でも同じです。
大人ニキビにはこれ！という唯一の処方があるわけではなく、
その人の体質や体力などさまざまな要素によって処方させるべき漢方が異なります。
体質・体力・症状などは漢方で「証」と表現されますが、証が合わない処方はまったく効果がありません。場合によっては症状を悪化させることもあるので注意しましょう。
大人ニキビを治すための一環として漢方薬を考えている場合には、ピタリと合う処方を見つけるために専門医へ相談することが望ましいでしょう。
最近では皮膚科でも漢方薬が処方されることもありますし、
大きな病院では漢方外来という診療科が開設されています。
あるいは、漢方を専門に扱っている専門医が開いている薬局が近くにあるかもしれませんね。
ドラッグストアや漢方にはあまり精通していない皮膚科医の処方で漢方を使用するのではなく、
専門医に相談したうえで選んでください。
